2025.バレンタイン・ブレンド
2025.バレンタイン・ブレンド
やや深煎り 200g 税込 1,850 円
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商品のご紹介

 2月の,季節のブレンドです。

 バレンタインと言えば,チョコレート。毎年このブレンドを作る時は,まずチョコレートと相性の良い味わいのイメージから始まります。深煎りでがっちりな感じのものよりは,やや深煎くらいのカカオ感のあるマイルドさとほんのりフルーティさがあるのがベストだと思っています。また全体としては,個人的に大好きなオレンジピールのチョコのような感じになればとイメージしています。

 豆選びですが,この頃はコーヒー豆の入荷が例年通りにいかないので,入口で難航します。まずは後者の豆を探して,それに合う前者を見つけていくという流れですが...。あれこれ試す中で,ふとペルー「フェスパ農園」の「ティピカ種」が目に留まりました。ティピカ種は改良していない在来品種の原種と言われています。単位収量も少なく病虫害にも弱いため栽培に手間がかかりますが,高地の恵まれた環境で丁寧に育てられたものはとてもクリアで上品な柑橘系の酸があり,香りも華やかです。フェスパ農園はアンデス山脈の高地で恵まれた環境にあります。農園主のウィルダー氏も真摯にコーヒー栽培に取り組む方なので,とても質感の良いティピカが育ちます。まずはこの豆メインに使うことにしました。
 次にベストパートナー選び。せっかくなので少し面白い組み合わせにしたいと思いながら,色々と考えていました。迷った時の答えはすぐ目の前にあるもので,同じフェスパ農園の「ブルボン種」に着目しました。ブルボン種はティピカ種と並び,在来種の二大原種と言われています。ティピカ同様に栽培には手がかかりますが,心地よいマイルド感と滑らかさがあり,ほんのりカカオのような質感も持っています。これでティピカを包み込むように合わせてみることしました。同じ農園の同じ環境で同じウィルダー氏が栽培した豆どうしなので,相性がいいことは言うまでもないですね。かえって,品種部分だけが異なる2種を焙煎後にブレンドするは,珍しいかも知れません。
 
 程よいコクとマイルドさの中に明るい果実味を楽しんでいただけます。バランスの良いまとまりの中に隠された,遺伝子からくる奥行きをお楽しみください。チョコレートとの相性も良いので,ぜひ一緒にどうぞ。チョコをしっかり受けてきれいに洗い流してくれます。
 
 期間限定ですので,ぜひお楽しみください。

【ブレンドに使っている豆】
 ペルー(ブルボン)
 ペルー(ティピカ)

 他