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世界の農園から選び抜かれたスペシャルティ・コーヒーを 杜の都・仙台よりお届けします。どうぞごゆっくり お買いものをお楽しみください

やや深煎 イエメン/バニ・ナヒミ(やや深煎)
数年ぶりのイエメン・モカ。うっとりするような熟成感のあるモカ・フレーバー。
¥ 3,888 / 200 g 戻る    豆   粉 

 長期的に続く内戦の影響で入荷困難な状況が続いておりましたが,今回無事にお届けすることが出来るようになりました。イエメンのコーヒーをご紹介する上で,まずコーヒー栽培の歴史をお話したいと思います。
 
 イエメンは”モカ”の産地として知られています。今でこそコーヒーは世界中に生産国がありますが,エチオピア原産の原木がアラブ人の手によってイエメンに植えられたのがコーヒー栽培の起源となります。当時のコーヒー生産はこの地で独占的に行われ,それをヨーロッパ人が高価格で輸入するのが一般的な流通でした。その際の積出港が”モカ港”であったために,コーヒーのことをモカと呼ぶようになりました。コーヒーはイエメンに巨額の冨をもたらす”金のなる木”で国外への持ち出しは固く禁止されておりましたが,次第にヨーロッパ各国ではなんとかコーヒーの木を持ち出して自国植民地で栽培を始めようとの動きが出て来ます。その後命懸けで持ち出されたコーヒーはあっという間に栽培地を広げて,現在に至ります。すなわちイエメンのコーヒーは現在飲まれている世界中のコーヒーの起源と言うことになり,「アラビカ種」と言う品種名の語源にもなっていま
す。
 
 イエメンのコーヒー栽培には二つの大きな特徴があります。一つはイスラム教国である点です。外部との接触が少なく閉鎖的であることや神に与えられたものに手を加えることを嫌うことから品種の改良がなく,栽培に関しても昔ながらの伝統的な農業が守られているている珍しい産地です。つまり,イエメンでコーヒー栽培が始まった15世紀頃に飲まれていたコーヒーとほぼ同じものが味わえると言うことなります。なんだかそれだけでワクワクしますね。そして二つ目の特徴は,乾燥した空気と山岳地帯が生み出す特殊な気候。主要な栽培地のある西部のサナア県付近は3,000m級の急峻な山並みが続き,緑の少ない山肌に”テラス”と呼ばれる階段状の耕作地を設けて農業が行われています。水分が少なく厳しい環境ですが,その分根がしっかり張って丈夫な木が育つそうです。日中は30℃ほどの高温で夜間は0℃まで下がる極端な寒暖差の中でじっくり熟していくこと,果肉ごと天日乾燥させる原始的な精製方法,などから熟した果実の様な特徴的なフレーバーやワイニーと称される深みのある豊かな味わいが生み出されます。
 
 イエメンと言う産地は情報が少なく出所の不明瞭なロットが多いですが,「バニ・ナヒミ」は輸出業者が農家と直接関係を持っているために,トレサビリティが明確でかつ品質の高いコーヒーです。諸般の事情により他の産地よりも価格は高くなりますが,ロマンを掻き立てるモカ本来の味わいをお楽しみください。
 
 

地域 : サナア県ハラーズ地区バニ・ナヒミ村
標高 : 1,900-2,000m
品種 : イエメニア
精製 : ナチュラル(非水洗式)
乾燥 : ベッドによる天日乾燥