お馴染みとなっておりました「シベリア農園・パカマラ」ですが,気候変動の影響などもあってここ数年は生産量も少ない状態が続いていました。今シーズンも何とか少量の入荷がありましたので,ご紹介させていただきます。
パカマラ種はエルサルバドルで開発されたハイブリッド種で,ブルボン種の変異種であるパカス種と大粒のマラゴジッペ種との掛け合わせになります。非常に透明感があり上品で繊細な味わいがあり,スペシャルティ・コーヒーとしては常に注目される品種の一つです。
この農園は標高の高いところにあり,気温も低く風雨も厳しい環境にあり利便性も悪い事から,農園主が洒落も込めて「シベリア」と名付けたそうです。パカマラ種が植えられている区画は特に急峻で風も強いため,そういった意味でも根付の良いこの品種がこの地に適しているのかも知れません。一般的にパカマラ種は柔らかいものが多いですが,この厳しい環境で育ったシベリア農園のパカマラ種は実質の引き締まった特殊なものになります。
とてもクリアで瑞々しい味わいが大きな特徴で,柔らかくもしっかりとした柑橘系の果実味があります。例えるならば,薄いレモン水のような感じでしょうか?ぜひこの機会に,お試しください。
地区 : サンタ・アナ県チャルチュアパ付近
標高 : 平均1,500m
品種 : パカマラ種
精製 : 水洗式
乾燥 :